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匿名希望様からのお便り(母親)

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小杉先生へ

平成23年4月22日。この日から○○の不登校が始まりました。今思えば、ずっと以前からS・O・Sを出していたような気がします。あの時は出口のない迷路に入り込み、どちらに進んでいいのか、どうすればいいのか分からない毎日でした。
朝も布団から出ず、お昼を食べるとゲーム、テレビ、マンガ。夜も何時に寝ているのか分からない。学校に行けない理由がいじめだと本人の口から聞き、解決に向けて担任の先生はじめ、学校の先生が動いて下さり、相手も非を認めても一向に登校する気配もありませんでした。その中で夫婦の意見が分かれ、○○と主人が殴り合う事もありました。

○○は日に日に部屋に閉じこもり、机の下に入り込んで「死にたい」と言って泣くようになりました。そんな○○を見て、なんとかしなければと思い、インターネットで心療内科や不登校についてのサイトを調べました。その中にこの不登校支援センターがありました。センターのサイトを読んでここなら何とかなるのかもしれない。悩んでいても動き出さなければ始まらないと思い、電話カウンセリングを予約しました。話をしながら涙が止まらない私に高橋先生は丁寧に分かりやすく説明をしてくれました。そして小杉先生を紹介してくれました。
初めての対面カウンセリングの日、自分が不登校だと認めることの出来ていない○○は渋々ついてきました。そのため、次回はどうやって連れていこうかとずっと考えていました。

小杉先生は、そんな私の不安、悩みを全て受け止め、力強く「大丈夫ですよ」と言って下さいました。この時、○○が不登校になって初めて希望が見えました。
カウンセリングを重ねるにつれ、自分の○○に対する思い、不登校になった理由、○○の心理状態などがテストによって明らかになっていきました。そしてその結果は私の想像とあまりにかけ離れ、受け入れがたいものでした。涙が止まりませんでした。○○を苦しめていた原因が私や私達夫婦にあったのですから。それでも事実として受け入れなければ問題は解決しない。○○の為だけでなく自分の為にも変わろうと誓いました。
カウンセリングを受ける度、○○の表情が少しずつ穏やかに、明るくなっていきました。私自身も漠然ではありますが何かが変わっていくのが分かりました。生活リズムも規則正しくなり、登校に向かって1歩ずつ歩き始めました。7月に入り、台風の影響で終業式が休校になる可能性があったため、担任の先生が夏休みの課題と通知表を持ってきてくれました。今までは先生が来ても目を合わせることがあまりなく、表情も硬かったのに、この日は表情も明るく、先生の顔を見て話をしていました。

そして次の日、いつも通り朝食をとり部屋に入った後、制服に着替えてリビングに現れました。心臓が止まりそうになる程驚き、涙が出てきました。久しぶりに見る○○の姿はとてもたのもしく見えました。
次の日から部活動にも参加。気持ちを整理するために1日だけ休みましたが、出校日も含め、すべて登校することが出来ました。
2学期が始まってからも以前と変わらず登校することが出来ました。
休む時も数日ありましたが、体育大会・合唱コンクール等の行事も参加することが出来ました。
勉強に関しては最下位に近く、宿題もやりませんでした。しかし教育支援と○○の気持ちの切り換えにより2学期が終わる頃には宿題もこなせるようになりました。
3学期に入ってからは部活も勉強も今までの遅れを取り戻そうと○○なりに努力し、楽しく充実した学校生活を送っています。

今回の事で、○○の良い所がたくさん見つかりました。そして私自身の未熟さに気づくことができました。○○のためでなく自分のために何かをし、自分が一番大切にしなくてはいけない信じる事を忘れていました。
支援センター、そして小杉先生にはどれだけ感謝の言葉をのべても足りないくらいです。
本当にありがとうございました。