ご利用者様の声

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匿名希望様からのお便り(母親)

不登校支援センターの小杉カウンセラーには本当に感謝しております。ありがとうございました。

手紙1手紙2

元気で、明るく、何事にも積極的に活動していたと思っていた息子でしたが、中学1年12月に腰椎分離症が原因で当分サッカーや運動を控えるようにとドクターストップがかかってしまいました。生活の大半を占めていたサッカーが出来ない、一番仲の良かった友達の転校、学校での人間関係いろいろなトラブルを自分の中に閉じ込めていたのだと思います。

そんな事とは知らずに親としては順調に育ってきた息子にますますの期待を込めていたのだと思います。中学2年5月頃から頭痛を訴え、脳神経外科で検査をしてもらいましたが原因は分からず片頭痛の薬等をもらっていましたが、やがて学校に行っては帰ってくる毎日になってしまいました。中学2年9月からは朝から学校に行けない日が続きました。朝は顔色も悪く、昼まで寝ている状態ですし。学校に行かないから外にも行けない、友達からの電話もなくなり、真っ黒に日焼けしていた顔は白くなり家の中をふらつきながら歩いている状態でした。心療内科では、「登校したいという気持ちになるまで待ちましょう」「もし数時間でも行ける事が出来たら褒めてあげてください」というアドバイスをもらいましたが、いつまでこの状態が続くのだろうと楽観的な性格の私でもさすがに子どもの将来に不安と焦りが出てきました。

何とかしなければいけないとホームページを見ていた時に不登校支援センターの「待っていても解決にはつながりません、行動を起こす事で不登校は解決することが出来ます」という言葉に目がとまりました。何回目かのカウンセリングの時に小杉カウンセラーから力強い声で授業に2時間出て、その後体調が悪い時は保健室に行っても良いので昼までいてから帰して下さい。担任と養護の先生にも理解してもらって下さいと元気な声で言われた時は、これから息子と頑張って行くのだと言う気持ちになりました。

翌日、翌日、担任の先生に状態を話し理解してもらい、息子には「明日は学校に行くぞ担任と養護の先生には手紙を書いたので、学校に行き体調が悪ければ保健室に行った後、直ぐ帰って来なさい」と話しました。それまではなかなか帰してくれないから行きづらいと言うような事がありましたので息子もその条件を渋々のみ学校に行きました。12月はお昼に帰ってくる毎日でしたが学校に行くようになりました。

それまで息子とコミュニケーションをとっていたつもりでも表面だけで内面までは理解していないのだと言う事が良く分かり、時間のある時は一緒に食事をしたり、わざと遠くまで買い物に行き車の中で過ごす時間や外にいる時間を増やしたり、車の中でもイヤホンで音楽を聴いてしまうと会話が無くなるので、車のスピーカーから音楽が聞こえるようにしたりと息子と話が出来る環境を作りました。

又、冬休みには2日間2人だけでスキーに行ってきました。朝から夜中まで息子はしゃべり続け、へとへとになるまでスキーで身体を動かし、それまで無気力だった行動にも変化が出てきました。数ヶ月前までだるいと言って昼まで寝ていた息子から、さんざん滑って疲れている私に卓球に行こうと誘われ2人で1時間もゲームをしました。勝負に無頓着になっていた息子が真剣な顔で挑んでくる姿にもしかしたら1月から学校に行けるかもしれないと期待を持てた時間でした。帰りの車の中で息子から「前に進んでも頭が痛くてつらいけれど後ろに戻って何にもないよりましだから、学校に行くよと」言われた時は本当かなと思いながら、久しぶりに明るい気持ちになりました。

3学期は一度も休まずに学校に行っています。私も朝、息子の視界に入る所で柔軟体操や腹筋、テレビを見てるふりをしながら、息子の朝の様子を気にしていました。テレビに反応して笑った時はすかさず会話をし、少しでも息子に学校に行きたくないような態度がある時は不機嫌そうな顔をして、家にいるより学校の方がいいかなと思わせるような作戦を、効果があったかは定かではありませんが、さりげなく、神経は100%息子に向けていました。勉強はまだ追いついていませんが、朝元気な声で「行ってきます」と出て行く事がどんなに嬉しい事でしょうか。不登校になる以前は何をするにも指示待ちが多かった息子が自分で決めるようになり、又、自分で決めた事以外は案外納得してやっていなかったのだなという事が今は分かりました。1年近くの日々は息子を成長させるための時間であったのだと思っていますし本音で話す親子の信頼関係が大切だと言う事も知りました。

小杉カウンセラーには4ヶ月間お世話になりました。原因が分からない、どう働きかけたら良くなるのか、状況によって明日はどうなるか分からない中でカウンセラーの方の学校に行けるようになると言うはっきりした目的を持った中での指示、私は結構頑固な性格ですが、まるまる信じてその通り実践してきたように思います。結果、今、息子は順調に学校に行き、塾にも、好きなサッカーにも行くようになり、友達とも良く遊んでいます、その分前より勉強はしなくなりましたが、なにより、息子は人生を生きてく中で大切な勉強をしたのかなと思います。学校に行けるようになっても今日は帰って来てしまうのではと結構不安な日もありますが、小杉カウンセラーの「思ってはいけません、二度と、ここに来るもんかと強く思って下さい」と言われた時も勇気をもらいました。二度と帰って来ないように頑張ります。

不登校支援センターの小杉カウンセラーには本当に感謝しております。ありがとうございました。