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匿名希望様からの「交換日記」

手紙1

昨年の6月末のことです。朝食が終わってさあ学校に行かなくちゃ、という段階になって、「今日はプールかあ」と顔が曇り、固まってしまいました。
今までも、時々、ちょっとしたことで学校に行かなかったときはあったのですが、
前日に私と喧嘩をしたり、宿題が終わってなかったり等、それなりの理由があってのこと。
こんな表情をして休むことに対し、一抹の不安を感じたのですが、その不安が見事に的中。
その日を境に、約半年に及ぶ不登校の日々が続きました。

最初は「明日は行く」、といいつつ当日になると行けない日々が続き、学校の先生とも相談して、無理に登校させなくても、ということになりました。それが2週間、3週間と続くにつれ、私もどうしたらよいかわからず、誰に相談したらよいのか、藁をもつかむ思いで、インターネットで不登校に関する情報を探しました。その中で見つけたのが不登校支援センターです。怪しいビルの地下1階で、誰もいない待合室にお笑いビデオの音声だけが響き、「こんなところで大丈夫なのかしら・・・」と最初は不安を感じたものです。
正直、1回15000円もするカウンセリング料金も高いなあ、という印象がありました。
ただこのまま何もしなければ、何も状況は変わらない、という思いが強く、カウンセリングを受ける決心をしたのです。

最初は家から、それこそ引きずり出して連れて行きました。カウンセリングを受ける前は目が三角になっててどうなることかと思ったものの、一緒に絵を描いたり、ゲームをすることで、次第に心がほぐれてきて、次第に自分の思いを吐露するようになりました。
毎回、先生と「今週の課題」を決めて、交換ノートにその成果を記し、段々と学校に近づいていく子どもを見るにつけ、ああ、専門家に任せて本当に良かったと感じます。

また私自身も先生と相談することで、心がほぐれることがわかりましたし、子どもへの接し方も勉強できたと思います。
学校に行けたのは12月の初め。一度行けるようになったら、先生の心配をよそに、あっという間にクラスの中に入っていけました。ただまだ時々、自分の感情をうまくコントロール出来ずに爆発してしまうこともあり、予断は許しません。そんな時、私自身がカウンセリングで学んだことを心に言い聞かせながら、子どもと接するようにしています。
「子どもが不登校になったことは、ある意味、とてもラッキーなこと。その時はとても苦しいけれど、親もいろいろなことを考えて、人との接し方をどうしたらよいか、真剣になって学べるのだから」
今、小学校5年生。これから6年生、中学生になる過程でまた嫌なことにぶつかって悩むこともあるかと思います。その時、私がその思いをどう受け止めて上げられるか、この半年間に学んだことを思い出して、接していければと思います。

そして自分ひとりでは受け止め切れないときは、またご相談させてください。
どうもありがとうございました。