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【カウンセラーが伝授】子どもの「ストレス耐性」を効果的に鍛える3つの方法とは?

こんにちは、不登校支援センター横浜支部の安則芳郎です。

5月はゴールデンウィーク明けに苦しみ、また6月は祝日がないという状況に、なかなか希望を見出しにくい親御さん・子どもも多くいらっしゃるのではないでしょうか。

こういった厳しい状況の中で特に必要とされるのが「ストレス耐性」です。

今回は子どもたちがこのストレス耐性を身に着けていくために、家の中で親御さんたちがどんな取り組みをすることができるのかを考えていきたいと思います。

そもそも「ストレス耐性」とは何なのか?

ストレス耐性とは、単にストレスに対し「我慢する」力だけを指すのではなく、

日々降りかかるストレスに「様々な方法で対処して乗り越えていくことの出来る力」

を指すと私たちは考えています。つまり「ひたすら耐える」ということだけではなく、

時にはストレスに

  • 立ち向かったり・・・
  • 受け流したり・・・
  • あるいはそこから遠ざかったり・・・

ストレスの種類や強さによって形を変えて対処していく力を指しているとお考えいただければと思います。

「ストレス耐性」はどのように鍛えられるのか?

もちろん、カウンセリングやコーチングという手法を用いて本人との1対1の面談の中で、ストレス耐性を鍛えていくことも可能です。しかし中には「子どもがカウンセリングに来られない」という状況のご家庭もおありになるかと思います。また、カウンセリングの中ではカウンセラーが子どもと相対する時間が限られているということもあります。

そのため、やはり親御さんにもご協力いただく形で、ご家庭内でのアプローチをはかっていただくことがとても重要な機会であると考えています。

そしてそのアプローチとして3つの方法についてご紹介していきます。

①とことん話を聴く

何よりもまず話を聴いてあげること。

「え、これだけで?」とお思いになるかもしれませんね。しかし、人は話を聴いてもらうだけで心が浄化され、明日も少し頑張ってみようと思えるようになっていくことがあります。

つまり、ストレスに対して立ち向かおうとする抵抗力を高めていくことが出来るのです。

しかしこの「聴く」という行為。簡単なように見えて一番難しいというのもまた事実。

そんな時にはそのコツが書かれているブログもありますので、是非そちらも参考にしてみてください。

>>>不登校の子どもへの接し方で有効な技法『傾聴』とは? 永島先生<<<

②過去の成功体験を引き出す

続いては過去の成功体験を引き出すという方法です。

実は過去に似たようなストレスを感じた時、意外にも対処できていたという事実を持っている可能性があるので、そこにも目を向けて引き出してあげることは効果的です。

例えば、子どもが同じクラスのAちゃんとの関係で悩んでいたとして、「以前Bちゃんに対しても同じような苦手意識を持っていたけど、その時はどうやって乗り越えたっけ?」と聞いてみるといった具合です。

過去に乗り越えた経験があるというのは財産でもあります。

この財産を使わないのはもったいないこととも言えるかと思います。

③出来た(乗り越えられたこと)について承認を与える

うまくそのストレスを乗り越えられたとしたら、しっかりと承認を与えることで子どもたちのストレス耐性は高まっていきます。

人は誰しも「これを乗り越えた先に見えるもの」があると、そこに希望を見出します。ところが、ひたすら頑張ったのに何も得られないという状況になると「何のために頑張ってきたのか」を見失い、落ち込んでしまうこともあるでしょう。

もちろん、たとえ得られるものが無くても、自分で自分を認められる力を育てていくことは重要です。しかし、頑張ったことに対するねぎらい=承認を与えていってあげることも、次への活力にはつながっていきます。

こうしてストレス耐性を強化していくのも一つの方法といえますね。

最後に…

とはいえ、とことん聴くことは本当に難しいことですし、中には「成功体験なんて一つもない」、「何もやっていないから出来たことを承認する機会が無い」などの状況もおありになるかもしれません。

その際は、親御さんとカウンセラーでしっかりとお話をして、子どもの今の状況について共に考えてまいりましょう。

それでは、本日はこの辺で。

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