不登校解決現場レポート

ここが違う!日本と海外の不登校事情とは

こんにちは。不登校支援センター仙台支部の上原です。

そろそろ花粉症の辛い時期になってきましたね。私も毎年悩まされていますが、対策グッズなども増えきてどれを買おうかという別の悩みも出てきました。

さて本日は、日本と海外での不登校の違いについて考えてみたいと思います。

先進国では不登校が増加傾向にあるのは共通しています。しかしその後の対応であったり実際の状況で差異があることがわかります。

どちらがいいというお話ではないですが、対応を考えるときの参考になれば幸いです。

日本とアメリカの不登校の違い

アメリカでは1980年代におよそ2万人程度だったと言われる不登校が今は200万人以上になっているようです。およそ100倍以上の増加ですね。

当然日本と同じような状況で不登校になっているご家庭もありますが、アメリカでは「あえて不登校を選んでいる」ご家庭も増えているそうです。ホームエディケーションなんて言葉を耳にされたことがある方もいるかと思います。これは、合わないなら無理にその環境に合わせるのではなく、自分にあった環境で力を伸ばしていこう。」という発想が根底にはあるようです。

極端な話ですが、アメリカでは不登校の子のほうが学力は高いというデータもあるそうです。

日本ではどちらかというと、環境に合わせる努力をしようという傾向が強いように感じますので、その辺り考え方に違いがあるのかもしれません。

この考え方は実社会(環境)にも、影響を受けていることが考えられます。

例えば・・・

【仕事で成績さえ出していれば、勤務態度がずぼらでも服装がだらしなくても好評価になる】

そんな成果重視の評価というのは日本ではあまりされません。むしろ反対の場合のほうが多いかもしれませんね。

皆さんも一度は感じたことがあるかもしれませんが「あー、この会議の時間無駄だなぁ」「資料を読み上げるだけなら渡して各自で読んでおくようにでいいじゃん」等、ちょっと非効率だな、と思われることってあると思います。でもそこで「この会議は時間の無駄っぽいので欠席します」と真正面から言って、不参加とする人は少ないでしょう。

その人が優秀な成績を出していてもあまり会社内で評価はされにくくなるのも予想できます。※一部の技術職や専門職などは除きます。

これはどういうことかと言うと・・・

実際に仕事が出来る能力より、周囲に合わせる能力のほうが重要視されている

ということです。

大人たちがそういった環境で育っているわけですから、当然子ども達にもそこが求められてきます。大人は自分たちの経験から「こっちの方が社会に出たときに必要になってくるよ」ということが分かっているわけですから。

反対にアメリカでは、成果主義の傾向が強く、仕事の成果を出していれば出勤時間や勤務態度などは任されている場合が多いです。

そもそも仕事の出来る人は大抵それら他のこともそつなくこなしている場合が多いと思われるので、だらしない人いうのも少ないですが。(もちろん職種などによっても違いますし、それによるデメリットもあります。どちらが優れているという話ではなく、スタンスの違いなのだと捉えて頂ければと思います。)

そしてこういった環境は子どもへの教育にも影響してきます。

評価は自身の成果や実力によって行われる。

それが分かっているので周囲に合わせるよりも自分の力が伸びる形で進めようとします。学校が合わないなら家で勉強すればいい、という考え方ですね。

目的が学校に通わせることではなく、人生を自分の力で生きてける能力を身に付けることになっているのでしょう。

だから不登校になっても何か生きていく為の力をつけようと行動しているのですね。

ここで日本と海外での大きな違いだと感じるところがあります。

日本では不登校となると学校に行かないだけでなく、塾や部活や習い事なども全部やらなくなってしまう子が多いです。学校という環境で上手くいかなかったことが、他にも強く影響を与えてしまっているのですね。結果、何もしないで家にいるといった状況が出てくることが多いように感じます。

一方、海外では、先ほどのアメリカの例で挙げたように、

「学校が合わないから家で勉強する」⇒⇒「○○がダメならかわりに△△をしよう」

という発想になりやすいようです。

自分の能力を伸ばせば1つの環境に合わせられなくてもやっていけると感じているのかもしれません。そして実際に、そういった社会環境があるという側面もあるでしょう。

日本ではその考え方が通じ難い部分もあり、学校で上手く行かなかったら他のこともやれないだろうという感覚になりがちです。

周囲も子どもたち自身も「学校で授業受ける程度のことが出来なかったら社会になんて通用しない」と思い込んでいる場合があります。

それは決して間違いではないと思いますが、それだけしかないというわけでもありません。

一番まずいのは、「○○が上手くいかないからもう全部だめ。わたしには何も出来ない。もう何もしない」となってしまう状態だと考えます。

手立てはあるのに本人がそれを放棄してしまっては周りがいかになんとかしようとしても届きません。そういう精神状態になってしまいやすい素養が日本にはあるのかもしれません。

海外と日本では環境が違いますので単純に比較はできません。

しかし行動が止まってしまって良い事はないというのは万国共通だと思います。

子ども達は敏感に、周囲の評価や反応というものを感じています。

彼らが自信をなくし、「学校で上手くいかなかったからもう終わりだ」と感じてしまう一端に、日々の私たち周囲の対応という部分も影響があります。

簡単に国を変えることはできませんので、日本という国ではどんな対応するのが望ましいのか、それを学んでいけると将来的にも安心できますね。

もし気になるところがあればお気軽にご相談ください。

それではまた。

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