【事例】頭が痛くて学校に行けないけど、カウンセリングにも行きたくないというお子さんの場合②

こんにちは。不登校支援センター東京支部の本沢裕太です。
5月の大型連休も終わり、ここから夏休みまでの間は、また一つの山場かなと思います。
- 体育祭や修学旅行などの学校行事
- 定期試験
- 祝日がない
などなど。
この約2ヶ月をどの様に過ごして夏休みを迎えられるか
ということも、お子さんの心理的な成長には大切な期間になってきます。
お子さんが乗り越えられるスモールステップを、一緒に考えていきましょう!
さて、前回に引き続き、カウンセリングに消極的なお子さんの事例をご紹介したいと思います。
事例の男の子ですが、親御さんとのコミュニケーションがきっかけで、
自分にとって良かったこと (GOODなこと)
自分にとって新しい何かに触れられたこと (NEWなこと)
を共有することが多くなり、カウンセリングへの印象が変わり始め、「家に来てくれるなら会っても良い」と言ってくれました。
そこで、何度かお邪魔させてもらいながら、自分がどんな事にストレスを感じるかを一緒に考えていきました。
その子は、
- この課題が終わらないんじゃないか。終わらない状態がずっと続くのではないか。
- 試験で点数が取れずに、志望校に行けなかったらどうしよう
- クラスのあの子が話し掛けてくると嫌だな
- 部活の練習が嫌だな

と悪いイメージが頭に浮かぶと、頭が痛くなると話してくれました。
では、どの様にしてその「悪いイメージ」が生まれてくるのかを心理検査を用いて、その子自身と一緒に考えていきました。
その中で見えてきた事は
- 周りの空気を読み、合わせようとする事が上手い事
- これくらい出来ないといけない
- こうやらなくちゃいけない
という意識が強い事が分かってきました。
この男の子の様に
「こうやらなくちゃいけない」という意識が強いお子さんは、「質問される」ということに抵抗感を持つことがあります。
- どう答えたらよいのか分からない
- 本当は、「○○する」と答えるべきなんだろうけど、今は行動に起こせる自信がない
- 答えから何かを探られるのではないか、揚げ足を取られるのではないか
- 変な風に思われるのではないか
- そもそも自分のことを話すことに緊張する

など、考えてしまうようです。
こういった思いを抱いている内は、質問される場や質問される関係性を避ける傾向があります。
もし、そういった傾向が見られる場合、まずはお子さんが安心して発信できる関係性を構築する事を心掛けてみると良いかも知れません。

お子さんの夢中になっている事や詳しいことは、とても嬉しそうに話してくれることが多いです。
そういった話題から、「話を聞く」という事を積み重ねていくことで、「自分の話を聞いてくれる」という印象を持ちやすく、こちらから質問を投げ掛けた際に、「自分がどう感じているか」答えることへの抵抗感が軽減しやすくなります。

いかがだったでしょうか?
今回ご紹介した事例のように、お子さんがカウンセリングに消極的な場合は、是非カウンセラーにご相談ください。
お子さんの抵抗感が軽減できる関わり方を一緒に考えてまいりましょう。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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