不登校解決現場レポート

子どもの理解力は落ちている?と聞かれましたので考えてみます。

こんにちは。
仙台支部の上原です。
今日は先日受けた質問に回答してみたいと思います。

子どもの理解力は落ちているのか?

妻が職場の人との会話でこんな話題になったそうです。
最近は漫画などでも「ドン!」「バン!」などセリフなどを削って見ただけで分かるような表現が好まれているらしい。
それは子どもたちの文章を理解する力が減ってきているからだろう。
とのことでした。

皆さんはどう感じますか?
せっかくなので考えてみたいと思います。

漫画に限らず昨今の社会状況を考えると「素早く成果が出る」ものが好まれる傾向はあるように感じます。
それは大人でも子どもでも同様で、メールの返事はすぐに欲しい、とか。頼んだ商品はすぐに届いて欲しい、注文した料理はすぐに出して欲しい、などなど。
社会全体のスピードが速まっていると感じます。

インターネットなどは最たるもので以前ではもっと時間がかかって当たり前のことが一瞬で済むようになりました。
上記のメールや商品の注文だけでなく、新しい技術の普及やその共有などもです。
一人の天才が何か発見をしたら、それをSNSなどを活用すれば一瞬で世界中に届けることが可能です。
海外で撮影された可愛い動物の動画などが検索していなくても出てきたりする経験は多くの人があると思います。
それも自分で見に行こうと思えば物凄い時間と労力がかかりますが、スマホ開くだけで簡単に見ることが出来ます。

このように情報や結果に対する速度が上がっている、変化していることは間違いないと思います。
それを踏まえた上で最初の問いに戻ります。

見ただけで分かるような表現が好まれているのは子どもの理解力が落ちているからなのか?

私の回答はこうなりました。


「社会に適応するため、分かりやすいものを求めたのではないか」

インスタントに結果が得られるようになった反面、多くの人が多くの情報を得ることが当たり前になりました。
私たちが子どもの頃よりも今の子どもたちが持っている情報量は多いと思います。
簡便にアクセスでき、変化のスピードが速くなった為、1つに多くの時間を割くことがリスクになってしまった可能性があります。

簡単に言えば「ゆっくりしていたら置いて行かれる」ということですね。
その変化スピードに適応する為、娯楽にも簡素で分かりやすく楽しめるものが好まれる傾向になったのではないか、と考えました。
それが良いことかなのか悪いことなのか、というのは別の話なので割愛します。

では子どもたちには理解力などの能力が落ちているのか?という問いはどうなのか。
私はその傾向にあると感じます。
ただこれは本人たちの資質や才能というよりも訓練時間の差だと思います。

短距離の練習をずっとしているたら長距離には適応出来ないでしょう。
反対に長距離の練習をずっとしていたら短距離には適応出来ません。

同じように素早く変化に適応する生活を続けていれば、時間をかけて深く理解するような力は付きにくいでしょう。反対に情報の収集能力や広域的な知識の獲得などは向上しているように思います。
恐らくもう皆さんもお気づきの通り、訓練している所の違いでしかありません。

もしお子さんのそういった能力が心配だな、と感じられたら。
思考し理解する機会を増やしていてあげれば良いだけです。
無理やりやらせると効果は薄いので本人が興味を持って貰えるような機会を与えてあげるのが良いでしょう。

最後に

実はこういった話は人類の歴史上、ずっと言われていることです。
所謂ジェネレーションギャップみたいなものですね。

私たちも子どもの頃に聞いたことがないでしょうか?
「最近の子どもたちは漫画ばかり読んでいるので頭が悪くなった」などです。

確かに私の周りにも小説などを読んでいる子は少なく、漫画を読む子が大半でした。
それで頭は悪くなったのでしょうか。
文章の読解力は小説を読んでいる子より育たなかったかもしません。
しかしデザインセンスや空間認識能力、絵的な表現力などは小説よりも育ったかもしれません。

結局の所、何の練習をしていたかの差でしかないのかな、という結論に私は至りました。
皆さんにはまた違う意見、感想があるかもしれません。
たまにはこんなことに思考を割くのもお子さんとの会話のヒントになるかもしれませんね。
少なくとも一概に「最近の子はこうだ」なんて決めつけはしないで行けると良いなと思います。
それではまた。

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