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どうして大型連休明けは、学校を休みがち? ~認知論から対応を考える~⑤

こんにちは。不登校支援センター横浜支部カウンセラーの本沢裕太です。

夏休みも終わり、平常運転に体も心も慣れてきた頃でしょうか。

休みの前半は「まだまだ休みだ!」なんて思っていても、後半になると「もう終わってしまうの・・・」なんて思ったりしますよね。

休みが終わってしまうのは惜しいですが、それだけ充実して楽しんだという事かも知れませんね!

 

さて前回、前々回のブログにわたり、他者信頼貢献感についてお伝え致しましたね。

どうして大型連休明けは、学校を休みがち? ~認知論から対応を考える~③

どうして大型連休明けは、学校を休みがち? ~認知論から対応を考える~④

今回は、自己受容についてお伝えできればと思います。

自己受容とは・・・

文字通り、【自己を受容すること】であり、自分を受け入れるという意味があります。

そして、様々な側面の自分を「善い・悪い」という判断をせずに、あるがまま受け入れることを指します。

例えば、

◆身体的な特徴

背が高い・低い、痩せている、太っている、などどんな外見かもそうですし、頭痛持ち、腹痛になりやすい、だるい、眠いなどの症状もそうです。

◆感情

自分が今どんな感情なのか、喜怒哀楽など。

◆精神

負けず嫌い、完璧主義、人目が気になるなど、自分の中にある価値観

などの自分を構成する要素が挙げられるかと思います。

事例の紹介

中学2年生の男の子で、登校時間になるとお腹が痛くなり動けなくなってしまう子どもがいました。

親御さんは、子どもを病院に連れて行き検査を受けたりしましたが、異常は見られませんでした。ただ、度々腹痛の症状が出るので、薬を飲んだり、痛みがおさまるまで休ませたりと様々な対応されておりました。

その子も、学校に行こうとするとお腹が痛くなるので、行きたくても行けず気持ちが落ち込みましたし、その症状が続くと学校に行こうとする事自体が怖くなってきました。

この様な上手くいかない時、思う様にいかない時、私たちは

  • 「何でこうなったのだろう」
  • 「どうしたら良いのだろう」

と考え、その原因を取り除こうとしますよね。

それが有効な事もありますが、心因性の場合は、その対処が悪循環に陥るリスクを秘めています。

それは「身体症状」という表面的な一部分にしか意識が向けられなくなり、感情や精神が後回しになってしまうからです。

「根本的な解決」を求めるのであれば・・・

自身の感情や精神状態を含む、「自己を受容」していくことが必要だと考えております。

その男の子とはカウンセリングの中で、「お腹が痛くなる時」はどんな感情・気持ちなのかを振り返っていきました。

すると

  • 学校に行かなきゃいけないのに、行けない自分にダメ出しをしていた
  • 親に迷惑をかけてしまうと心配していた
  • 親は「無理しなくて良いよ」と言ってくれるが、本当にそれで良いのか迷いがある
  • 自分はこの先どうなってしまうのだろうかという不安

といった気持ちがある事が分かりました。

そして、そんな自分が情けなかったり、怒りを感じている事も分かってきました。その子自身も、自分の気持ちを振り返ることで、自分の抱えている気持ちに気付き、親御さんも、子どもの腹痛時の気持ちを知り、そんな風に思っていたなんて・・・と予想外の様でした。

それに気付けてからは、

  • 今まで一人で苦しかったね
  • 気付いてあげられなくてごめんね
  • 自分でも頑張ろうとしているあなたを情けないとは思わない

という言葉を、親御さんからも声掛けしてもらいました。

子どもも、自分の事を理解してもらえた、受け入れてもらえたと感じられ、腹痛の症状は軽くなりました。

親御さんに自分の気持ちや感情、身体症状で苦しんでいた事を受け入れられた事で、自分自身の事を少しずつ受け入れ始めたのです。

自己を受容する事が増えてきたその子に、「これからどうしたい?」と聞いてみると

「普通に学校生活を送りたい」

と話してくれました。

「普通」に込められた思い

話を聞いてみると、この子の場合の「普通」「皆と同じように」という意味がある様でした。

どうしてそう思うのかと言うと、

  • 皆と違うと、変な目で見られる
  • 否定される
  • 輪に入れてもらえないのではないか

という不安があるからとの事でした。

「それが出来る様になったら、本当はどうしたい?」という事も聞きました。

「自分から友達を遊びに誘いたい」

と話してくれました。

その子とは、その目的に向けてステップを一緒に考えている最中ですが、以前の様な身体症状はほとんど見られなくなっており、自発的に取り組める事を見つけ始めています。

身体症状が教えてくれたこと

頭痛、腹痛、昼夜逆転などの身体症状は、不登校の要因の一つとして挙げられる事が多いです。

そして多くの場合、その対処として通院されたりお薬を飲んでその症状を抑えようとされます。

ですが、それが体からの「警告」だという事も忘れないでください。

決して、身体症状は、「やらなきゃいけない事・やりたい事を邪魔するもの」ではなく、

「今のままで過ごしていたら、自分にとって良くない事が起こるよ」

という事を気付かせてくれている味方なのです。

  • なんで、お腹が痛くなっちゃうのだろう
  • なんで、朝起きられないのだろう
  • なんで、こうなっちゃうのだろう

と考えてしまうと、身体症状は「邪魔者」にしか思えないですよね・・・。

しかし、子どもが、そういった症状も自分の一部なんだ、と受け入れられる様に、親御さんにも

  • 子どもの身体症状
  • 「不登校」という行動

これらが「何を気付かせようとしてくれているのだろうか?」という目線でも考えてもらえたら幸いです。

まだまだ成長段階の子どもですので、自分一人で自分の事全てを受け入れるのは難しいかも知れません。そして、自分の事が受け入れられないまま大人になり、大人になってからも生きづらさを感じて苦しまれている方も大勢いらっしゃいます。

子どもが将来苦しまない為に、周りの大人から、他者信頼・貢献感・自己受容の大切さを伝えてあげる事が「育てる」という事ではないかと思います。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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