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わが子は将来、社会生活を送っていけるのか?

こんにちは、不登校支援センター横浜支部の安則芳郎です。

世間ではそろそろ年末年始のムードが漂ってきましたが皆様どのようにお過ごしでしょうか。

この一年を振り返ってみた時に「去年とは違う、成長した一年だった」など、ご家庭や子どもの状況について前進している感覚をお持ちだと少しお気持ちも楽になるかもしれません。

一方、「あまり変わりのない一年だった」などの思いをお持ちだとどことなく重い雰囲気になってしまうこともあろうかと思います。

ご家庭内での子どもを見ていて

  • 相変わらずゲームばかりしている
  • ほとんど外に出ようとしない
  • 明らかに勉強が遅れている
  • 人とのコミュニケーションが希薄
  • 頑固な考え、思考をずっと持ち続けている

などを目の当たりにするとやはり不安や焦りを覚えられる親御さんは多くいらっしゃいます。

「わが子は将来、ちゃんと社会生活を送っていけるのだろうか?」

「このままの状態で、一人立ち(自立)していけるのだろうか?」

との声はカウンセリングの中でもよく耳にするお言葉です。

不謹慎な言い方になってしまいますが、親御さんとしては

「先に死ぬのは親なのだから、親がいなくなっても自力で生きていってもらわないと」と思われるのは当然の事と思います。

本当にそれだけ子どものことを思って、精一杯わが子のために出来る事を日々探し続けていることでしょう。

社会生活とは何を指すのでしょうか?

そもそも「社会生活」という言葉にはそれぞれの人が持つ定義や解釈があると思います。

  • 社会の一員として生活していること
  • 成人して仕事に就いている状態
  • 自分で働いて生計を立てている大人

などを思い浮かべる人も多いかもしれません。

しかし、明確に社会生活を送っている状態を定義することは難しいことですよね。

例えば、専業主婦をやられている方は社会生活を送っていないのでしょうか。

厳密な意味では仕事には就いてはいません。しかし社会生活を送っていないかというとそうではないと思います。

では、定年退職された方たちはどうでしょうか。

年金などをもらって生計は立てているかもしれませんが、今現在は会社に所属していない状態です。しかし定年退職後もしっかりと社会生活を送っていると捉えることが出来ると思います。

こうして考えていくと、会社に所属していたり、お金を稼げたりしていることだけが、社会生活を送れているということではないのかもしれません。

つまり社会生活を送っているか否か、という現象や行動レベルでの問いかけよりも、

社会生活を送れているという「感覚」をもっているかどうかという「心理レベル」での問いかけ

こちらの方が時として重要になってくることがあります。

社会生活を送れているという「感覚」

「アドラー心理学」ではこのような感覚のことを「共同体感覚」と呼んだりします。

今回親御さんに考えてみていただきたいのは、この社会生活を送れているという感覚=「共同体感覚」をいかに子どもが得ることが出来るかという視点となります。

「共同体感覚」を得るためには3つの要素が必要であるといわれます。

それが

①自己受容 = ありのままの(不完全でも)自分を受け入れること、自分自身に価値があると思えること

②他者信頼 = 他人を信じられること(不完全な他人を受け入れること)、社会は敵ではなく味方であると思えること

③他者貢献 = 他者に貢献すること、誰かの役にたてること

です。

この件については以下のブログで詳しく触れられていますので、是非あわせてお読みいただければと思います。

>>どうして大型連休明けは、学校を休みがち? ~認知論から対応を考える~③<<<

そしてこの3つの要素は「幸せの3条件」とも言われ、心身の健康を保つために欠かせない要素となります。

今、子どもは上記①~③の要素をどれだけ感じられているでしょうか?

もちろん数値化することは難しいことですが、日々の場面で使われる言葉や態度の中にヒントが隠されていることもあります。

「俺は何をやってもうまくいかない」などの発言は自己受容の低さからきているかもしれません。

「誰も信じられない。人と関わりたくない」などの発言は他者信頼や他者貢献を感じられていない可能性があります。

まずはこういった観点で子どもの状態を見ていっていただければ幸いです。

最後に~わが子の幸せを願って~

押し付けがましくなってはしまいますが、もし「わが子が将来、社会生活を送っていけるのか?」という不安や焦りをお感じになった際は「共同体感覚」「幸せの3条件」について思い出してみていただければと思います。

親御さんとしては将来子どもが働いていている、生計をたてている状態も願うことと思いますが、

それと同じくらい「子どもが幸せを感じられているか」を願っているのではないでしょうか。

私はカウンセリングを通して、子どもたちが自身を受け入れられたり、他者を信じ貢献しようとする感覚が生まれてくると、それが実際の行動に表れてくる様子を多く見てきました。

今後も親御さんとも協力し、子どもたちの中に「共同体感覚」を少しでも多く感じてもらえるようにサポートをしていければと思っています。

抽象的な表現が多く分かりにくいところがあったかもしれませんが、何かありましたらカウンセラーにお話してみてくださいね。

それではまた。

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