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行こうとしても体が動かなくなる子に必要なこと

こんにちは。不登校支援センター東京支部の小林です。

寒さが一段と厳しくなってまいりました。朝の活動に力がいる時期ですが、体を温めながら過ごしていきたいですね。

さて、本日は「学校へ行かなければ」と思っているものの、いざ行くとなると体がこわばってしまう子についてお話をさせていただきます。

ヤーキーズ・ドットソンの法則

学校へ行けていない自分の状態について、

「明日こそは絶対に行かなければと思うのに、朝になると気持ちが弱くなってしまう」

「行かなきゃいけない焦りはものすごくあるけど、どうしても体がついてこない」

このようにお話をする子どもたちは多くいます。

突然ですが、みなさんはこうした状況をどのようにご覧になるでしょうか。

立場によって、状況によって、さまざまなご意見があるかと思います。

本日はこうした状況を捉えるための1つの手助けとして、ヤーキース・ドットソンの法則というものをご紹介いたします。

こちらは仕事の生産性や学習のパフォーマンスについてのお話で出てくる理論で、簡単にまとめると、

「人は緊張感があればあるほどパフォーマンスがよくなるわけではなく、ほどよい緊張感の時に一番パフォーマンスを発揮する」というものです。

例えば、算数の計算テストをする場合、

①家で好きなタイミングで解いて、自分で採点をするだけ

②解き終わったら先生に提出をし、後で結果について先生と話をする

③解いてる最中ずっと厳しい先生が監視をしていて、1問でも間違えたらその場で怒鳴られる

①のようなゆるいテストだと勉強する必要も感じにくく、テスト準備をしなかったり、適当に解く子も出てきそうです。

一方で緊張感が強ければいいかというと、③のびくびくした状態だと、集中できずミスが増えたり、恐怖にエネルギーを費やして思考がとまってしまったりしてしまいます。

そのため一般的には、②くらいのほどほどの緊張感の時に一番パフォーマンスが発揮できるそうです。

ここで留意が必要なこととして、人によって、どのような状態が「ほどよい緊張感」になるかが異なってきます。

例えば、部活等で怒鳴られることに慣れているタフな子にとっては、③の状態がほどよい緊張感になってくるかもしれません。

一方で、勉強に対してとても不安を感じている子にとっては、②でも過度に緊張してしまい、①の状態がほどよい緊張感になるかもしれません。

いずれにしても、その人にとって怖すぎず、でも少し緊張感はある状態が、人のパフォーマンスを上げるとされています。

これを学校に置き換えると・・・

「学校へ行かなければいけないと分かっているけど体が動かない」という時も、

先ほどの①の緊張感がまったくない状態なのか、③の緊張感や恐怖が強すぎて動けない状態なのか、の見極めは大切になっていきます。

①の緊張感がなくなった状態の子をただ見守ることや、③の緊張や恐怖が強すぎて動けない子に対してさらにプレッシャーを与えることは、逆効果のアプローチになってしまう場合があります。

朝になると動けなくなる子のなかには、自分で自分を追い込みすぎて緊張しすぎてしまい、どんどん体が動かなくなってしまう子もいます。そうした子に足りないのはやる気や危機感ではなく、うまく自分の気持ちを軽くする手段かもしれません。

お子さんの状態は時々で変わってきますので、お困りの時には近くのカウンセラーにご相談くださいね。

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