不登校解決現場レポート

【事例研究】全く言う事を聞かない高校1年生(16歳)の女の子への対応方法

こんにちは。不登校支援センター東京支部の中山です。

「高校1年生(16歳)子どもが全く言う事を聞かないんですけれど、どうすればいいですか?」

不登校の話とは違うように聞こえますが、カウンセリング中にこういった質問をよくいただきます。
このブログを読んでいただいている方も少なからず、このような思いはあるのではないでしょうか。

このような質問をいただいたとき、以下の話をよくします。
実際の話ですので、このブログを読まれている方は是非、親としてどう対応するか考えてみてください。

高校1年生の女の子(A子さん、16歳)の話です。

女子中学生後姿A子さんは、高1ギャップで1ヶ月半ほど学校を休んでしまいましたが、不登校自体はカウンセリング期間1ヶ月ほどで解決しました。
不登校再発を防ぐための経過観察のカウンセリングを始めて、2ヶ月ほど経ったときの話です。

A子さんは学校に戻ってから毎日充実の日々を送っていました。
というより「充実の日々を送らないと!」と意気込み頑張っていました。

不登校期間中は誰とも連絡を取らずふさぎ込んでいる状態でした。
カウンセリング中も「学校に戻ったら、友達と遊びに行くんだ。」と張り切っていました。

学校に戻ってからも、無理はしていたものの学校を休む事なく順調に登校し、
友達と放課後や日曜日に遊ぶようになっていきました。

不登校中は、ほぼ引きこもり状態だったため、子どもの充実した表情や行動を見て
親御さんからも涙ながらにA子さんの様子を報告をしてくれていた状態でした。

A子さんも、親御さんが不登校中に沢山のサポートをしてくれた、と嬉しそうに話をしてくれました。

ただ2週間ほど経ってくると・・・

親子間に変化が出てきます。7dcedf3f6517b1ef70cd8aa394523bb7_m

父親:「学校に行っているというだけで仕事をしている気になっているみたいで、家では何もしないんですけれど」
母親:「学校に戻ったはいいけど、勉強する様子が全く見られないんですけれど」
A子さん:「私が学校に行けるのを当たり前だと思うようになってきて、急に口うるさくなってきた」

このブログを読んでいる方にも、なんとなく想像が出来るのではないでしょうか。

親子関係は他人との関係とは違って「常々改善を求め合う仲」のため、このようになっていくのは当然でしょう。

ここで、高校1年生(16歳)のA子さんに事件が発生します。

ある日の土曜日。A子さんは友達と遊びに行きました。
「門限の20時には帰ります」と親御さんに報告した上で、出かけました。

しかし、A子さんは20時になっても家に帰ってきませんし、親御さんへの連絡もありません。

そこで親御さんは、

  • 20時過ぎに無料通話・無料メールのアプリであるラインを使用しメッセージを1回
  • 20時半にラインを1回
  • 21時に電話を1回
  • 21時半に電話を立て続けに5回
  • 22時に電話に出るまで鳴らし続ける・・・

とA子さんへ連絡し続けました。

その結果、22時15分には着信拒否。当然ラインも既読にはなっていません。

そして、22時半を少し過ぎた頃に、A子さんが家に帰ってきました。

特に悪びれた様子もみられません。

さあ、あなたが高校1年生(16歳)A子さんの親だったらどうしますか?

当然だとは思いますが説教タイムです。

A子さんが玄関に入ってくるなり

父親:「お前連絡もせずにこんな時間まで遊んでいるとは何事だ?」
A子さん:「連絡したら帰って来いって言うじゃない」

父親がA子さんに説教をするのも分かりますし、A子さんの言い分もなんとなく分かります。

この状態ではA子さんが謝るしかないでしょう。

しかし、この話はこれでは終わりません。

この形勢不利なA子さんに、先ほどまで一緒に遊んでいた友達からラインが入ってきました。
まだ父親は説教中です。
にもかかわらず、A子さんはおもむろに携帯電話を取り出し、お父さんの目の前で返信をし始めました。

さて、親としてどうしますか?

父親:「怒られてるときに携帯電話を見るとは何事だ!!お前の問題だぞ。態度がふざけすぎているだろ!!」

ある程度予想通りの反応だったのではないでしょうか?では、A子さんはどのような反応をしたでしょうか。

A子さん:「なんで友達にライン返しちゃいけないの?お父さんもお母さんも(私が不登校の時)友達にラインの返信くらいしなさい。友達なくすわよと言ってたじゃない!!」

見事なまでに論点がすり替わりました。なぜでしょう?

今は「なぜ連絡をしなかったのか」が論点だったはずです。しかし、「説教をされている時の態度」という話に論点を置いてしまいました

こうなってしまうと元の話(この場合では「なぜ連絡をしなかったのか」)へ戻すのは困難でしょう。
これは、論点のすり替えによって起こる典型的な例です。

A子さんが親御さんにどういう態度を取ろうと、この場合は
携帯電話を見ていることに関して完全にスルーしたほうが良かったでしょう。

いきなり感情的に怒っても論点をすり替えられると効果はありません。
それよりも「連絡もらえたら、さらに気持ちよく遊びに行かせてあげられるんだけどな」となるほうが、よっぽどA子さんは反省しやすかったでしょうね。

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