不登校解決現場レポート

【専門家が伝授】不登校になってから反抗的に…そんな子どもへの対応方法とは?

こんにちは。不登校支援センター名古屋支部の田淵友里です。

暑いと感じる日が続くようになりましたね。そろそろ五月病の心配をされている方も多いかと思います。また、この時期はストレスや疲れなどから体調を崩しやすくなっているのでお気をつけくださいね。さて、先日、センターへいらっしゃった親御さんがこのような話をしてくれました。

「不登校になってから、子どもが小さなことでもすぐに怒ったり、私たちにも反抗するようになって困っているんです・・・」と…

本日は、そんな話をしたいと思います。

子どもが不登校になってから、小さなことでもすぐに怒ったり、反抗するようになって困っている

このブログを読んでいる方の中でも、思い当たる方いらっしゃるかもしれません。

  • 以前よりも少しのことでカッとなって暴言を吐くようになった
  • 親に対して反抗するような態度が増えた
  • イライラすることが多く物に当たることが増えた

などです。

今まで「手間のかからない子」「素直に言うことを聞く子」「暴言を吐くようになる」と一見「悪化」しているように感じるかもしれません。

そう考えると、これからどんどん「悪化」していくのではないかと不安になってしまい、ネガティブな思考の連鎖が止まらなくなってしまいますよね。

私はこの親御さんに、「お子さんは具体的にどんなときに怒るんですか?」と質問をしました。

すると、

  • 子ども自身が納得できない場合
  • 自分の思い通りにならない場合
  • 学校に行かせようと刺激を与えたとき
  • 生活習慣について親が注意をしたとき

など様々な場面が出てきました。

また、親御さんは「反抗期もあると思う」とおっしゃいました。

なぜ、この子は家で怒っているのでしょうか?

  • 自分の気持ちを親に理解してもらえない寂しさから
  • 学校に向けての心の準備が整っていないときに刺激を与えられたことのストレスから
  • 頭で分かっていても何もできない自分への不満から
  • 学校に行けないことへの焦りや不安感の表れ 等

考えただけでもほかにももっと理由はありそうですね。

子どもの中でも学校に行くことが出来ないもどかしさや辛さ、行き詰まり感、焦り、不安など様々な感情が揺れ動き、不安定な状態になっていると思います。

しかし、それをどのように解消したらよいのかわからないということが現状にあるため、親御さんへの「反抗」や「怒り」という形になって表れているというようにも考えられます。

「不安定 イラスト フリー」の画像検索結果

カウンセリングの中でも、この親御さんは子どものそういった裏側の複雑な感情の揺れ動きについて受け止めよう、寄り添おうという姿勢は見ていてとても感じました。

しかし、ついつい子どもに注意をしてしまい、親御さんも困っていたのです。

ではなぜ、これまでは見られなかった「反抗」がでてきたのでしょうか?

カウンセリングで、子どもの話を聞いたり、心理検査を行った結果、その子は「学校の中だけでなく家の中でもきちんとしなきゃいけない!」という気持ちがとても高かったのです。

常に、「○○しなきゃ、△△しなくてはならない」という考えを家の中でもしていたら、どうでしょう。

たとえば、社会人でしたら、仕事で上司に気を遣い、常に社内評価を気にして働く日々を会社で送っていたとします。家に帰っても、パートナーや子どもに気を遣って好きなテレビを見ずに我慢をしたり、言いたいことがあってもぐっとこらえたり、常に家族の顔色を伺い続ける・・・・

もしかしたらこのような経験されたことあるかもしれません。

子どもも、同じなのです。ただでさえ学校でも「いい子にしなきゃ」と思いピシッとしている子が、家でもピシッとしないといけないと思っていたとしたら、とても疲れてきてしまいますよね。

ほっと一安心できる場がないのですから。

そのことを子どもと親御さんに伝えました。

すると子どもは、

  • 「家でもきちんとしなくては親に怒られるから、反抗なんて今まで怖くてできなかったんだよね。」
  • 「でも不登校になってしばらくして、親がやさしくなって自分の気持ちを受け止めようとしていることに気づいた。」
  • 「だから最近は自分の意見も言うことが増えてきたと思う」

と話してくれました。

親御さんからは、

「たしかに家の中でもいい子で、自分の身の周りのこともきちんとしていた。今まではもしかしたら怖くて反抗できなかったのかもしれない。怒りを私たちに向けるのは反抗期や「悪化」だと思っていけれど・・・」

「あの子は自分の意見を私たちにも言えるようになってきたり、怒りを私たちにも向けることが出来るようになってきたんですね。それ思うととてもよい変化ですね」

と、子どもの反抗の意味に気づかれていました。

この子は今までもおそらく不安定な感情を溜め込んでいたと思います。しかしそれを表出する場がなくどんどん溜め込み「不登校」という行動になって表れたのだと考えられます。

どうでしょうか。今この子が家の中で怒っていることや、反抗していることというのは

「ストレスの発散・解消方法の1つ」なのかもしれませんし、「自己表現の一歩」として捉えることもできるのです。

ここで大切なのは・・・

家の中で怒ること=必ずしも「悪化」ではない、ということ

家の中で反抗する子は困った子なのでしょうか?

先ほどの例のように、家の中でもピシッとしなくてはという緊張感から、意見や自分の思いを吐き出すことができなかった子が、だんだんと親御さんに対して自分の気持ちを素直に表現することができるという事例もございます。(もちろん子どもによって様々なので、その子の心理的な状態を見極める必要性はございます)

これは、親御さんが子どもの言葉や現状を受け止め、共感しようとしているからこそ安心してできることでもあります。

ただ、この子の場合は「ストレスの発散・解消方法」や「自己表現の方法」が「家の中で怒る・反抗することのみ」になっている可能性が考えられます。以前はできなかった方法がとれるようになったことは大変良いことなのですが・・・

これからは「怒る」や「反抗」以外の形でストレスを発散させたり自分の気持ちを表現できていければ、もっと本人も親御さんも心が楽になりそうですね^^

今回は「反抗」に着目しましたがそれ以外の子どもの行動に対して「悪化した」と判断される前に、なぜこのような行動がでてきたのか一度考えてみてもいいかもしれませんね。

そうすると、単なる「反抗期」で終わらせてしまっていたものが、子どもを理解するヒントになると思います。

不登校支援センターでは初回の無料面談(50分)を行っていますので、気になることやお家での行動に関して気軽にご相談くださいね。

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