書くことでできる、自分の心のケア~ジャーナリングのやり方をご紹介~
こんにちは。不登校支援センター名古屋支部の桒原航大(くわばらこうだい)です。
いよいよ学年末、そしてその後は新しい年度がやってきます。
新年を迎える時以上に、新年度は私たちの生活が大きく変わるタイミングにもなるでしょう。
そうしたときには、私たちも悩みごと、考えごとで頭がいっぱいになりがちです。
今日はそんなときにおすすめの心のケアのやり方についてご紹介しますね。
悩みごとが多く、頭がすっきりしないとき
- 新しいクラスはどうなるのだろう?
- 担任は変わるのかな?(事情はしっかり引き継いでもらえるだろうか)
- 新学年、進学先、新生活は大丈夫だろうか?
変化のタイミングはいろいろな悩みごとが頭に浮かびます。
すぐ解決するものもあれば、もやもやする時間が続くこともあるでしょう。
そんなもやもやから、時には自分らしくないミスをやってしまって落ち込んだり、という悪循環に入ってしまうことも。
そんなときは、ただシンプルに書き出すセルフケアもおすすめです。
手軽にできる、ジャーナリング
ただシンプルに書き出すこと、これはジャーナリングというセルフケアの方法です。
瞑想という言葉は皆さんも聞いたことがありますよね。
静かに自分の内面を見つめることで、ストレスや不安を和らげたりする活動です。
ジャーナリングは、書く瞑想とも言われていて、同じように様々な効果があると言われています。
- ストレスや不安の軽減
自分で自分の心をケアする方法はたくさんありますが、大きく分けると「頭から出すか」、「体から出すか」となります。何を書くかという前に、書き出すことそのものが頭から出すことになり、ストレスを発散することにつながります。 - 感情の整理
たとえば「今日の夕食の献立を考えながら、今度の休日の過ごし方を考えること」は難しいでしょう。私たちは頭の中で同時に複数のことを考えることができません。だからこそ、悩みが増えると考えがなかなかまとまりません。書き出すことで今の自分の悩みを俯瞰してみることができ、自分の感情や考えの整理に役立つでしょう。 - 集中力の向上
やるべきことが多かったり、悩みごとも多く抱えているときは一つのことに集中する時間も取りにくくなります。ジャーナリングは、短時間でも書くことに集中しますので、集中力を鍛えることにも役立ちます。そしてその集中力は、日々やらなければならないことの負担を軽くしてくれるかもしれません。
やり方は簡単。思うままに書きだすだけ。
ジャーナリングのやり方は簡単です。
用意するものは、紙とペン。あるいはスマホのメモ帳でも大丈夫です。
そして書き出すテーマも自由です。
「パッと思い浮かんだ悩みごと」、「今日あった出来事」、「楽しかったこと」、「つらかったこと」など、思いつくままにまずは書き出してみましょう。
書き出す時間も短くて大丈夫です。最初は5分間で一度やってみるのも一つです。
正しい日本語や、キレイな文章になっていなくても大丈夫です。
その時浮かんだ考えや気持ちを順番も気にせずにそのまま書き出してみましょう。
誰かに相談することさえ難しいときに。
私たちは悩んだときに、誰かに相談するという方法を知っています。
しかし、その悩みの内容によっては、誰かに相談することも躊躇してしまうこともあるでしょう。
だからといって、そのまま胸に押しとどめておくこともいずれ我慢の限界がやってきます。
そんな状況のときに、ジャーナリングなどのセルフケアは役立ちます。
ストレスには自分で解決できるものもあれば、自分で解決できないものも存在します。
特に自分で解決できないものに対しては、どうやって解決するか、よりも、どうやって上手に付き合うかという視点が大切です。
悩みごとが多くて、自分らしく過ごすことが難しいときに、参考にしてみてくださいね。