子どもが何を考えているのかわからない・・・そんなときにも役立つ「言葉」の不思議なちから
こんにちは。不登校支援センター名古屋支部の伊藤です。
カウンセリングでは気持ちを表現する言葉を使うことがあります。
そうは言っても、自分の気持ちを表現することが得意ではない子も少なくありません。
特に小学校低学年のお子さんについては、
うれしい、かなしい、つらい、たのしい・・・
などの言葉にうまく結びつけられないことも。
大人になっても、単純に「うれしい」でけではない複雑な感情を言葉にすることは、簡単ではないことですよね。
それに、気持ちというのはひとことで表現するとシンプルですが、
実はその中にひとことでは言い表せない複雑な感情が込められていたりします。
そうなると、伝わらないことへのもどかしさからストレスを感じてしまうことも少なくありません。
ひとことでは言い表せないときには・・・
日本語には様々な独特の表現があります。
「いただきます」「ごちそうさま」「行ってきます」「お帰りなさい」などは
いずれも外国語ではあまり見かけない表現なのだそうですね。
それから、興味深いのはオノマトペです。
このオノマトペ、古事記にも記されていたというお話もあるのだそうです。歴史の深さに驚きます。
モノが転がり落ちる「コロコロ」という表現や、ドアを閉める「バタン」などもそのひとつですが、
オノマトペは感情にも当てはめられることがありますね。
怒りや苛立ちを示す「イライラ」「プンプン」「カリカリ」
嬉しさや楽しさを示す「ルンルン」「ウキウキ」「ワクワク」
などなど・・・
みなさんは、ふだんどのくらいこういった言葉を使っていらっしゃいますか?
私たちが日頃使っている「言葉」の不思議なちから
はっきりと「うれしい」「かなしい」「つらい」「たのしい」というのとは、何かちょっと違う・・・
なんとも言い表せない気持ちが心にある・・・
そんな時にもこの日本語特有の表現は役に立つのかもしれません。
みなさんは今の気持ちを どんな言葉で表現しますか?