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HSP(とても敏感な人)はなぜ社会や学校の中で生きづらさを感じるのか

 

こんにちは。東京支部の松本です。

コロナウイルスの感染拡大による外出自粛やイベント中止、それに伴う経済に与える大きなダメージなどによって不安定な状況が続いています。

こういった先行きの見えない不安を感じておられる方もいるのではないでしょうか。敏感な人はより強く不安を感じているかもしれません。

さて、今回は敏感な人に視点を当てて「HSP」についてお話したいと思います。

HSPとは?

皆様はHSPという言葉を耳にしたことはあるでしょうか?

HSPとはHighly Sensitive Person(とても敏感な人)を指す言葉です。

世の中の5人に1人、20%の割合で存在するといわれています。

今回お話するにあたって注意して頂きたいのですがHSPは病気ではありません。生まれ持った気質です。

アメリカの心理学者であるアーロン博士によって提唱された概念であり、敏感なタイプかそうでないか、2つに分類しただけです。そして、HSPは様々な特徴を複数持っていると述べており、「良心的」「想像的」「影響の受けやすさ」「感情移入のしやすさ」を挙げています。

敏感なのは良くないことなのか?

「とても敏感」と聞くと私たちはなぜかネガティブな意味として捉えてしまいがちではないでしょうか?

それは、今の社会は外交的で他者との関わることに対して積極的な人たちが評価されやすい傾向にあるからです。

  • 「活発」
  • 「細かいことは気にしない」
  • 「友達が多い」

上記の特徴は通常悪い意味で捉えられることはないでしょう。

しかし、

  • 「おとなしい」
  • 「敏感である」
  • 「友達が少ない」

という特徴は、「暗い」「神経質」「社交性がない」と他者からマイナスの評価を受けることが少なくありません。学校なんかも「明るくて元気な子」の方が評価されやすい傾向にあります。

そのため、敏感な人達は社会の評価軸と自身の気質が離れているため自尊心が低下しやすく苦しむことがあります

また、刺激の多い学校などの集団場面は、敏感な人にとっては疲れやストレスの溜まる空間になりやすい傾向があります。そのため、ストレスに対処するため「不登校」という行動を取る子もいます。

HSPの人達が持つポジティブな側面

しかし、HSPの人たちは豊かな想像力や他者に対する高い共感力なども持ち合わせていることからも分かるように、ネガティブなことばかりではないのです。

敏感さは言い換えれば一度にたくさんの情報を得ることが出来るため、音楽や芸術などによって人一倍豊かにイメージを膨らませたり、心地よく鑑賞できたりすることもあります。

これはHSPの人に限った話ではありませんが、自分が持っている良い面、困る面をあらかじめ自分自身や周囲の人が知ることで、今の環境を調整出来たり対策を練ったりすることが可能になります。辛い状況の中でも、様々な面から物事を捉えると今よりも生きやすくなる方法が見えてくるかもしれません。

最後に

敏感であるという特徴は、決して悪い面ばかりではないと思います。

お子さんについて「いろんなことを気にする子だな」「気にしすぎなところがあるな」と感じた時、そのような特徴の裏には感受性の豊かさ等のプラスな面も存在しているかもしれません。

今回はHSPの人が抱える生きづらさについてお話しました。いつかHSPの人が持つ得意なことや抱えやすい問題について書いていければと思います。それではまたの機会に。

 

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(*1) イルセ・サン『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』枇谷玲子訳