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また喧嘩に…。繰り返されるパターンから脱出するには?②

こんにちは。東京支部の松本です。

春の日差しが心地よく、すっかり暖かくなってきましたね。寒いころに比べると布団から抜け出すのもずいぶん楽になってきました。

本日は、前回ブログで取り上げた「コミュニケーションの中で繰り返し起きる失敗」の続きをお話したいと思います。

*前回の内容はこちらの内容を読んでいただければと思います。

パターンから抜け出すためには?

前回もお話しましたが、Aくん本人がこのようなパターンを繰り返していることに自分自身で気が付くことも大切です。

しかし、本人がこのパターンを変える必要を感じていない場合、気づこうとしていない場合は気づいてもらうことは大変ですね。

気づくまで待つというのは1つの手かもしれませんが、周囲ができることもあります

周囲が出来ることは何かを考えるために、A君が「自分はダメだ」と繰り返し人に話すのは『何を求めているのか』を想像するとヒントが見えてきます。

もちろん何を求めているのかは人それぞれなので正解はありませんが、いくつか例を挙げていきますね。

Aくんが求めていたものとは?その1

まず、今回のケースがどのようなパターンだったのか。

大まかな流れは以下の通りです。

自己卑下を行うAくん→励ます母→さらに自己卑下を行うAくん→さらに励ます母親→(ループ)→母耐えきれず怒る→「だれも自分の気持ちはわからない」とAくんも怒る

この流れから想像するに、Aくんが求めていたものとはなんでしょうか。

まず考えられるのは母からの「励ましの言葉」の可能性です。

「励ましの言葉」より「肯定的な言葉や関わり」と言い換えた方が、Aくんは何を求めていたのか想像しやすくなるかもしれません。

そもそも人は誰しも「肯定的な言葉や関わり」を求める傾向にあります。そして、「肯定的な言葉や関わり」を得るために様々な行動を起こします。褒められるためにお手伝いをしたり、テストで100点を取ってきて親に見せに来る子どもなんかは分かりやすい例です。

しかし、「褒められるために何かする」は肯定的な言葉や関わりを求める行動の1つの例に過ぎず、思いがけない戦略を練ることも…。

少し脱線しましたがAくんの話に戻りますね。

上記の話と合わせた際、もしかするとAくんは自己卑下することによって母から励ましの言葉(肯定的な言葉)が得られることを経験的に学び、あえて自己卑下を繰り返していた可能性があります。

自己卑下は「肯定的な言葉」を得るためのAくんなりの工夫だったのかも…。

その場合は、Aくんが求めてくる前にこちらから「肯定的な言葉や関わり」を増やすことによって自己卑下を繰り返す頻度は少なくなるかもしれません。満たされることによって、あえて自分から自己卑下してまで「肯定的な言葉や関わり」を得ようとする意欲は低減されます。

予めそのような「パターンに入らないために予防をする」という対応ですね。

Aくんが求めていたものとは?その2

他には、Aくんは「励ましの言葉」は求めていなかった可能性もあります。

「そんなことないよ」「大丈夫だよ」、こういった言葉は優しそうに見えますが、受け取る人によっては「自分の言ったことを否定された」と感じる人もいます

もしかすると、Aくんは励ましの言葉を「自分の不安や心配を受け止めてくれないんだ」と受け取っていたかもしれません。この場合、Aくんが求めていたものとして考えられるのは、「励ましの言葉」ではなく「気持ちの受け止め」だったかもしれません。

そのような場合は励ます言葉の前にワンクッションを置いて「〇〇な気持ちになったんだね」「辛かったね」等、まずはAくんの気持ちをキャッチしてあげるとパターンが変わるかもしれません

こちらの例は「パターンを変化させる」という対応です。

さいごに

今回は「自己卑下を繰り返すAくんと励ます母親」を例に挙げて「コミュニケーションの中で繰り返し起きる失敗」についてお話しました。

親子間のみならず友人関係や職場関係でも、気付かないうちに繰り返していることがあります。これは誰にでも起こりうることであり、自分では気づけないことも珍しくありません。そのため、誰かとのやりとりを通して「なんか後味悪いなあ」と思った時は振り返ってみることで気が付きやすくなるかもしれません。

気が付いた後は相手が何を求めていたのかを想像して、そのやりとりを予防したり変えてみたりすると繰り返されるパターンから脱出できる一歩となります。

もし、コミュニケーションの中で繰り返される失敗についてお困りの際には私たちカウンセラーも一緒に考えていきますのでお気軽にお声掛けください。

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