GW(ゴールデンウィーク)明けの不登校が多くなる理由とは?
皆さん、こんにちは。
不登校支援センター横浜支部の庄子大貴です。
入学式を終え、新しいクラスの雰囲気を感じ始め、先生方としても様々な期待と不安を抱いていると思いますが、如何お過ごしでしょうか?
さて、今回は「GW(ゴールデンウィーク)明けの不登校が多くなる理由とは?」をお送りしたいと思います。
学年が変わり、1か月が経ち、クラスの雰囲気が行事活動などを通じて盛り上がって行く時期ではありますが、GWが明けると何故か来なくなる生徒がいらっしゃる、そんな経験をしたことがある先生は少なくないのでしょうか?
それでは、何故、この時期に不登校が多くなるのかを詳しくお話して行きたいと思います。
GW明けに不登校が多くなる理由とは?
GW明けに不登校が多くなる理由とは、「息切れ」や「不安感」の2つが主に上げられます。
「息切れ」は前回のブログでも書かせて頂きましたが、「燃え尽き症候群」と同じと言えます。その為、最初は「新学期だから頑張ろう!」と張り切っていましたが、クラスの雰囲気や勢いに合わせることや登校のリズム、学校の授業や課題の多さなど、環境が変わったことに着いていけないなど、環境に依る変化に体や心が着いていけない現象を表しております。
「不安感」に関しては上記の理由とも似ていますが、
・「このままクラスでやって行けるか?」
・「学校生活を送れるか?」
など、環境に順応出来るかどうか不安に感じており、学校生活を送る上での目的が見出せなくなることを表しております。
つまり、これらの理由から子どもたちは学校に行き渋る様になり、次第に行けなくなる傾向に移って行くことが多くあります。
「息切れ」しているというサイン、「不安感が募っているサイン」など、ご家庭と連携する上で学校側としても受け止めて頂けると幸いです。
「学校に行きたくない!」具体的なサインとは?
「息切れ」や「不安感」のサインと言われても、ご家庭側はサインとして受け止められない場合が多くあります。
大体のご家庭は子どもが「息切れ」や「不安感」を口にすると、「頑張りなさい」や「気合が足りない」、「みんな頑張ってるんだから」など、気持ちを受け止めるよりも励ます方向に持って行きやすくあります。
また、学校と家では性格も違う為、学校の先生が見抜くことも中々難しいと思います。
それでは、学校の先生がご家庭と連携しながら促して頂きたいポイントは何か?をお伝えさせて頂きます。
①頭痛や腹痛、吐き気などの身体症状
不登校の一歩手前の段階で体調不良を訴える子どもが多くいらっしゃいます。欠席理由としてもダントツに多いのでは無いでしょうか?この症状が五月雨に起こったり、連続であったりする場合は先ずは医者の診察を促し、その結果が「精神的なもの」である場合は学校に行くことに抵抗感があるサインだと思って頂ければと思います。
②睡眠が摂れていないまたは摂りすぎている場合
睡眠に関しての相談も実は身体症状のサインの一つになっております。最近「朝起きれない」や「夜寝れない」など、前日から当日に掛けて、しかも「学校がある日」に限りこのような症状が起こっている場合は要注意です。
この場合で病院に受診した場合「軽度」の起立性調節障害と言われる場合も多くあります。病院の治療も大事ですが、あまり効果が見られない場合や精神的な可能性がある場合は不登校専門の機関に切り替えた方が良いかも知れません。
この様に不登校になる前段階のサインとして大きくあるのは「身体症状」になります。この状態を何もせず、時間だけ費やしてしまうと不登校は確実に悪化する場合が多い為、支援する側の判断がとても大切になります。
また、学校側から見えない場合でも親御さんからの欠席理由が上記の場合に寄っている場合は一報を入れてみて下さい。それだけでも手立てが生まれてくると思います。
不登校のサインを見逃さないでください!
如何だったでしょうか?不登校は身体症状のサインが出てから次第になって行くことが多いです。その為、不登校になってからの対処では無く、不登校になる前の前段階から気付いていくと子どもに対してのフォローがされやすいと言えます。
これも日頃からご家庭と協力をして頂いている先生方だからこそ出来る支援の在り方の一つとなります。
その上で、不登校のことで「知識を付けたい」や「不登校を知りたい」などがありましたら、お気軽にご相談下さい。
先生方からの小さな質問から大きな質問まで受け付けております。
本日もお読み頂きありがとうございました。
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