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子どもが学校に感じる不安①

こんにちは。

東京支部の椎名愛理です。

突然ですが、皆さん「不安」という言葉を聞くと、どのような気持ちを想像されるでしょうか?

  • 心がざわざわするような気持ち
  • 悲しみと恐れが入り混じったような気持ち
  • 心もとなくて、何かに追われているような、そわそわしたような気持ち

皆さんがそれぞれ想像される「不安」の形や感じ方は様々かと思います。

私たち大人が、不安という気持ちを想像し説明できるのは、今までの人生で様々な経験をし、気持ちを表現する言葉を身に着け、言葉を適切に選ぶことができるようになっているからですよね。

一方で、子どもたちはどうかというと、色々な気持ちを経験している際中にいるため、自分の気持ちを言葉にするならばどのような表現が適切か想像するのが難しい場合や、そもそも気持ちを表現する言葉をまだ知らないということもあります。

子どもたちが学校に行くことをためらい、朝家を出られない時、家を出たものの、途中で早退をしたり、しぶしぶ学校には行くものの明らかに気持ちが沈んでいることが伝わってくる時…。きっと親御さんは「うちの子は、学校の何にそんなに不安を感じているんだろう」「何に困っているのだろう」と、子どもたちの表現することが難しい気持ちの裏側を想像し、答えがわからず不安を感じることもありますよね。

そこで、こちらのブログではカウンセリングの中でお子さんたちが口にする「不安」について、皆さんと一緒に考えていこうと思います。

皆さんがお子さんの気持ちを想像し「こんなことに困っていたのかな」「うちの子にはどんな手助けが必要なのかな」と考えるきかっけになれれば幸いです。

~学校は小さな社会~

学校とはどのような場所でしょうか?

勉強をするところ、友達を作るところ、運動をするところ、社会のルールや決まりを守る大切さを学ぶところ…。皆さんがそれぞれ想像される「学校の役割」は、広くみると社会で学ぶことができることの集約でもあります。人は皆、成長していく過程で様々な物事を経験し、学び、そして最終的には社会に出ていきます。

社会に出るタイミングは人それぞれですが、いつか来るその時に備え、様々な社会的スキルを身に着けるための練習の場が学校ともいえるでしょう。

学びの場であり、練習の場でもありますので、時に失敗することもありますし、注意や指摘を受けることもあるでしょう。子どもたちが成長する過程で様々な経験をし、同時にストレスを感じる場でもあるのが学校です。

では、子どもたちはどのような経験をし、また経験から学び、学ぶ過程で不安を感じているのか。ブログを通して一つずつ皆さんに共有していきます。

~人間関係を作り、維持し、自分の居場所を作るという練習~

学校も社会も、どちらも人の集団です。

そのため他者とのかかわりを0にすることはできません。学校であれば友達や先生との信頼関係を作ること、できた関係性を維持するためにお互いにコミュニケーションを取ること、またお互いに気持ちがすれ違ってしまった際には、歩み寄るために自分の気持ちを話したり、相手の話に耳を傾けたりといった行動が必要となります。

そうした人との関わりの中で

  • 相手は自分のことをどのように思っているのか
  • 今の言い方で、自分は嫌われてしまったのではないか

といったように、『他者からの評価』『相手の反応』が気になり、他者との関わりに不安を感じる子どもたちがいます。

この不安や疲れは、他者の表情や雰囲気、行動から見られる小さな変化に気を配ることができ、相手に配慮できるといった長所を持っているからこそ生じるものでもあります。

長所が自分を苦しめるきっかけになっているというのは、なんだか悲しいものにも感じられますよね…。

次回のブログでは、この不安を抱えていたお子さんが、不安と向き合い成長されていった過程をご紹介いたしますね。

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