子どもが勉強せずにゲームばかり、、、

こんにちは、不登校支援センター横浜支部の安則芳郎です。
子どもがゲームやインターネットばかりして過ごしているという光景を目の当たりにし、
「ろくに勉強もせずに!」と怒りや不安を感じられる親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
- ゲームばかりやっていて、この子の将来大丈夫かしら
- ゲーム依存症なのではないか?
- そんな事をやっている暇があるなら、少しは学校や勉強のことを考えてほしい
と、胸が締め付けられるような思いを持たれることもあるでしょう。
確かに何も考えずにゲームだけをやっている状態のままでは、
その状態に安定してしまい、ただただ時間だけが流れていくということにもなりかねません。
かといって、ゲームやパソコンを取り上げるというのも親子関係に「溝」を作ってしまい、
「余計に勉強に取り組まなくなる」、「学校のことを考えなくなる」ということも
出てきそうで怖い所でもあります。
こういった状況について悩まれている親御さんも多く、
カウンセリングの中でもご相談をいただく事が多いです。
そんな時、大切にしていただきたい視点

そのような時に大切にしていただきたい視点、それは、
「ゲームを通して、この子は一体、何を満たしているのだろう?」
という視点です。
私たちは毎日を健康に過ごすために、いろんな工夫をしていますよね。
例えば、ぐっすり眠ること、運動をすること、お風呂やサウナで「整う」こと。
そういった毎日の積み重ねが体調を整える助けになっていると言えます。
そして心の健康も同じように、日々の過ごし方や触れるものに影響を受けています。
心が落ち着いて穏やかでいられるために、私たちはどんなことを取り入れているのでしょうか?
誰かと笑い合う時間だったり、好きな音楽を聴いたり、自然の中でゆっくり過ごすことだったり。
その内容は人によって本当に様々です。
子どもにとっては、今夢中になっているゲームが、その子にとっての「心を整える時間」になっているのかもしれません。
ゲームの中で、
- 達成感を感じたり
- 自分らしくいられる時間を過ごしたり
- 寂しさを忘れたいと思ったり
etc.
このように考えてみると、ただ「やめなさい」と止めてしまうのではなく、
「今この子は何を求めているのかな」と少し立ち止まってみることも大切かもしれません。
心がざわざわしている時、少しの安心や楽しさに触れるだけでふっと落ち着くことがあります。
それぞれの人に合った「心の整え方」があるので、それは大事にしていきたいですね。
ある子は言いました

「心が軽くなったら、少しずつ勉強の事を考えられる余裕が出てきた」
ゲームが直接勉強に結びついたわけではありませんが、ゲームで心が整い、他のこと、つまり勉強や学校のことを考えられる余裕が生まれ、自身の立ち振る舞いについて考えることが出来たというケースです。
しかし一方で、ゲームやインターネットのやり過ぎや「今の状態を長く続けるため」にゲームをしている場合は、少し危険信号と言えるかもしれません。使い方の工夫や目的意識をもった進め方を推奨したいところです。
親御さんとしての対応に迷われる場合は、カウンセラーにもご相談いただき、共に子どもへの対応について考えてまいりましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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