子どもが片付けられないのはなぜ?
こんにちは。不登校支援センター東京支部の小川泰一です。

親御さんとお話していると、よく耳にするお話がいくつかあります。
今回は、その中の1つである「子どもが部屋を片付けない」という親御さんのお声を取り上げていきます。
なぜ子どもは部屋を片付けないの?
お子さんが部屋を片付けない理由を聞くと、「面倒くさいから」と言った返答が多いかもしれません。
この「面倒くさい」の背景を大きく分けると、以下の3つに分類できます。
① 心の余裕がない

1つ目が、習い事や日々の生活に追われて、片付けをするまで気が回らない場合です。
それは、散らかっている部屋を気にかけるほどの心の余裕がない状態とも言えるでしょう。
一方で、お子さんの行動としては、心のバランスを保つために、遊びでストレスを発散する様子がよく見られます。そのため、その様子を見ている親御さんとしては、「ゲームやスマホばかりで全然片づけない!」とイライラすることも多いかもしれません。
この場合、まずはお子さんを休ませてあげたり、気持ちにゆとりができるように環境を整えてあげることが、片付けをできるようになる近道かもしれません。
② 片付けの習慣がない

2つ目が、片付けの習慣がなく、どのように対処していけばいいか分からない場合です。
幼い頃から、部屋の片づけをずっと親御さんにやってもらってきた場合、片づけなさいと言われても、上手くできないことがあります。そういった場合は、まずは一緒に片づけるところから始めてみてはいかがでしょうか?
その際の注意点としては、親御さんも気持ちに余裕がある時に作業をすることです。
タイミングを選ぶことで、親御さんのイライラを減らせることができ、お子さんも「片付け=親に怒られる作業」というネガティブな認識を持ちにくく、今後の習慣化に繋げやすくなっていきます。
③ 片付けが苦手

3つ目が、お子さんが持つ特性から、片付けが苦手な場合です。
集中力が続かないから、必要なことより楽しいことに力を注ぎたいからなど、その特性は様々です。そうした中でも、その子の特性に合わせて対処すれば、ある程度は改善できると言われています。
大切なのは、片付けが上手くできないお子さんに対して、見守る姿勢を持っていただくことです。
例えば、集中力が続かない子なら、一度にきれいにしようとせず、少しずつきれいにするといった具合に、その子に合った片付けの手順を見つけることがこの場合の助けになります。
それぞれのお子さんに合った対応を

片付けが苦手なお子さんに、暇そうにしているからという理由で、片付けを促しても上手くいかないように、お子さんに片づけを促す際は、お子さんによって対応を変えていくことが大切です。
お子さんがどうして片付けが苦手なのか、まずはそこを知るところから一緒に始めてみませんか?


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