お悩みの親御様へお悩み解決「一問一答」子供の心理学

子どもが本音を言ってくれないのはなぜ?

こんにちは。不登校支援センター東京支部の小川泰一です。

秋の訪れを感じたのもつかの間、あっという間に冬の寒さが到来しておりますね。

9月から11月にかけての期間は、、運動会や文化祭などの学校行事に加え、2回の祝日があったりと、お子さんと共に過ごす時間が長いことや、共通の話題が生まれる機会も多かったのではないでしょうか?

そんな中で、

「うちの子は、何を聞いてもいまいち話してくれないな…」とヤキモキされる親御さんもいらっしゃるかもしれません。今回は、そうした『自分の気持ちをあまり話さないお子さんの心理』にフォーカスしていこうと思います。

気持ちを話してくれないお子さんの心理とは?

相手の反応が不安だから話さない話せない

お子さんに注意やアドバイスをした際、お子さんから「全然分かってない」と否定的に捉えられてしまうことはありませんか?

そういったお子さんの態度に、「あなたのことを考えて言ってるのに…」とモヤモヤする親御さんも多いかもしれませんね。

親御さんとしてはそんなつもりはなくとも、お子さんとしては、「自分の気持ちを否定された!」と感じてしまうことが多々あります。

なぜそうした気持ちのすれ違いが起きてしまうのでしょうか。それは、お子さんが今求めていることと、親御さんが感じる子さんのためになることが必ずしも一致しているとは限らないからです。

また一方では、

「親に心配をかけたくない」と、親御さんに与える影響を気にし、発言しない、または発言をできないお子さんもいらっしゃいます。

お子さんが何かを話してくれてる時、親御さん自身がどのように受け答えしているか?その点を観察してみることで、お子さんとの関わりのヒントが見つかるかもしれませんね。

② 自分の気持ちを察してほしくて話さない、話せない

例えば、自分の身の周りのことを、親が先回りして整えてくれるといった状況が続くことで、お子さんの中で、『親にやってもらう、察してもらう』ということが、無意識のうちに習慣化されていきます。

お子さんにとって、そのような『察してもらう関係』が当たり前になっている場合、自分の気持ちを話すことに苦痛を感じることが多いかもしれません。

この場合に大切なのは、『話すことに心地よさを感じる経験』を積み重ねていくこと。

人と話した時に、楽しくなる、楽になるなどポジティブな経験を積んでいくことで、自然と自分の気持ちを話すことに慣れていきます。

③ 自分の気持ちがまとまらず話さない、話せない

人の心の中は、一貫した1つの気持ちだけでなく、相反する様々な気持ちが存在します。そんないろいろな気持ちが混ざり、自分の気持ちが自分でもよく分からない場合、言葉にならず、話さない(話せない)こともよくあります。

無理に言葉にしても、自分の言葉と気持ちの間にどこかズレを感じてしまうため、黙り続ける、適当に答える、話を逸らすなど、自分の気持ちになるべく触れないよう振舞うこともあるでしょう。

また、仮に言葉にしてくれたとしても、「分からない」「普通」「まあまあ」と言った言葉で会話をやり過ごすことも多く、それ以上聞けないということもしばしばかもしれません。

そういった場合は、最初から答えや結論を出す必要はないことをお子さんに伝えたうえで、今どんなことを考えているのかを聞いてあげると、お子さんとして少しずつ話しやすい雰囲気を感じることもあります。

まずは雑談から

お子さんが好きなもの、興味を持っているものは何でしょうか?まずはそういった、お子さんにとって話すハードルが低い話題から対話を始めることで、親子関係や発話量などに、少しずつ変化が見え始めていきますよ。

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