お子さんとの”価値観のギャップ”を埋める目的とは
皆さん、こんにちは。
不登校支援センター東京支部の園田です。
いつも不登校支援センターのブログをお読みいただき、ありがとうございます。
12月に入り今年も残り1か月となりました。12月は1年の締めくくりの時期ですね。
来年を良い状態で迎えるために、本ブログでは”お子さんの価値観”について考えていきます。

日常生活の中でこうした時はありませんか?
お子さんとコミュニケーションを取る際、親御さんが想像する反応が返ってこない時はいでしょうか?
そういった際に焦りを抱く親御さんも少なくないと思います。中には良い反応が返ってくると思って行った行動がお子さんの「怒り」を買ってしまうこともあり、お子さんとの”価値観のギャップ”を感じることもあるかと思います。
私もカウンセリングを通して、多くのクライエントさんから似たようなお話を伺う機会が多くあります。
具体的な例を出すと…
- 親「お子さんがテストで高得点を取ってきたため、褒めた」 ➜ 子 「反応が薄かった…」
- 親「勉強はいいから学校くらいは行きなさいと促した」 ➜ 子 「泣き叫んで、布団に籠った…」
お子さんがテストで90点を取ってきた!とすると親御さんはお子さんを褒めたいですよね。
また、勉強が苦手な子には「学校に行くだけ」とハードルを下げる声掛けもありますよね。
ではなぜお子さんの反応は、親御さんが想像するものではないのでしょうか?
それは”価値観のギャップ”があるからです。

お子さんの価値観とは…
親御さんにお伺いしますが、
- 「90点のテストはお子さんご本人にとって嬉しい結果だ」
- 「学校に行くだけなら簡単ではないのか」
- 「学校に行く子とは当たり前」
という感覚をお持ちではないでしょうか。
では100点を目指していたお子さんにとって「90点はすごい、頑張ったな!」と声を掛けると、どうでしょう。
もちろん90点を取ることは難しいことだと思いますし、そのために努力をされたことは分かります。しかし、お子さんにとって90点取ることは当たり前、むしろ100点取りたかったと思っているかもしれません。
親御さんの当たり前という感覚でお子さんを褒めることで、返って怒りを買ってしまう可能性があります。
また、嫌いな勉強をしなくていいから、学校には行きなさいと伝える。これは一見ハードルの低いことかもしれませんが、お子さんにとって勉強よりも「学校に行く事の方がハードルが高い」と感じていらっしゃるかもしれません。
そうなると、もちろん学校に行きづらくなる可能性もありますし、特に親御さんに対して「なんで分かってくれないんだ」という不信感を抱いてしまうことも考えられるでしょう。
このような”価値観のギャップ”が続くと、良好だった親子関係にも亀裂を生み、日常のコミュニケーションが取りづらくなるかもしれません。
ではこのギャップをどのように埋めていけばよいのか一緒に考えていきましょう。

~お子さんとの”価値観のギャップ”を埋める方法とは~
”価値観のギャップ”を埋めるためにはまず最も大切なことは、お子さんの目線で物事を考えることです。これは一番大切なことでもありますし、一番難しいことでもあります。
お子さんの目線で物事を考えるためには、まずお子さんの状態を知ることが第一歩になります。
お子さんの状態を知るための方法をいくつかを下記に載せておりますので、ご参考になれば幸いです。
- 不安の数値化
- カウンセリング内での心理検査実施
- ベイビーステップの策定
①不安の数値化
➜ お子さんの目線で物事を考えるためには、【数値化】を活用することをお勧めします。
例えば「学校に行くこと」、「宿題をすること」等の不安な要素を数値で考える(100点中何点なのか)ことによってお子さんの価値観を共通認識することが出来ます。
②カウンセリング内での心理検査実施
➜ 当センターでは、お子さんの価値観を計るために【心理検査】を実施いたします。
心理検査を通して親御さんお子さんとの価値観のギャップや、お子さんの気持ちの状態を可視化出来るかもしれません。
③ベイビーステップの策定
➜お子さん自信がご自分の価値観と向き合っていく中で、来年に向けて少しずつ今達成できる目標を作り、挑戦することも大切になります。
その一つ一つのちょっとした達成が、お子さんの自信に繋がっていきます。その結果、お子さん自身の価値観も少しずつ変化していく可能性もあるかもしれませんね。
新しい年を迎える節目ですので、ご家族、お子さんの状況について整理したい、相談したいことがある方はぜひ初回面談を受けてみてくださいね。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
寒い日が続いておりますのでご自愛いただき、良いお年をお迎えください!



関連ワード: コミュニケーション , 不登校 , 不登校支援センター東京支部 , 価値観 , 子どもの気持ち , 対応 , 見守る , 親と子のコミュニケーション , 親と子の違い , 親子関係







