長期休暇明けに、お子さんが行き渋る理由について解説します②~コンフォートゾーンから抜け出す方法~
こんにちは。
不登校支援センター東京支部の本沢裕太です。
8月は、例年よりも気温が高い日も多かったですが、体調など崩されずにお過ごし頂けたでしょうか。
まだまだ暑い日が続いておりますので、引き続きご無理のないようお過ごし頂けたらと思います。
さて、前回のブログでは、長期休暇明けにお子さんが行き渋る理由の一つとして、「コンフォートゾーン」というものを紹介させて頂きました。
今回は、コンフォートゾーンから抜け出す方法として、いくつかご紹介させて頂きたいと思います。
コンフォートゾーンから抜け出すための方法
コンフォートゾーンから抜け出すことは、個人的な成長にも繋がりますので、是非ご参考にして頂けたらと思います。
1. 小さなステップから始める
- 新しい趣味や活動を試す
小さなことから始めることで、大きな変化に対する抵抗感を減らします。
例えば、新しい料理を試したり、異なるジャンルの本を読んだりすることです。
- 毎日少しずつ新しいことに挑戦する
毎日一つの新しいことを試してみることで、徐々に変化に慣れていくことができます。
2. リスクを受け入れる
- 失敗を恐れず挑戦する
失敗は成長の一部と捉え、恐れずに新しい挑戦を受け入れます。
- 学びの機会として捉える
新しい経験を学びの機会と見なし、ポジティブに捉えます。
3. 目標を設定する
- 明確な目標を持ち、計画的に行動する
自分が達成したいことを具体的に設定し、それに向けた計画を立てます。
例えば、「3ヶ月以内に新しいスキルを習得する」などの目標を設定します。
- 進捗を確認し、達成感を得る
定期的に目標の進捗を確認し、小さな成功を祝いながらモチベーションを維持します。
4. サポートを求める
- メンターや家族、仲間と協力し合う
メンターや信頼できる家族や仲間と一緒に目標に向かって努力することで、サポートとフィードバックを受けることができます。
- フィードバックを受け入れ改善する
他人からのフィードバックを積極的に受け入れ、成長するための材料にします。
5. 新しい経験を積極的に求める
- 異なる環境や文化に触れる
旅行や異文化交流に限らず、普段あまり行かない場所・お店などに行ってみることで、新しい視点や考え方に触れることができます。
- ボランティア活動などに参加する
ボランティア活動などに参加し、様々な人々と交流をすることで、新しい自分に気づくことができます。
これらは一部になりますが、「これくらいならできそうだな」と思えることから実践してみることで、コンフォートゾーンから抜け出し、自己成長に繋げることができます。
サポートする側の気をつけたいポイント
親御さんや先生、周囲の大人たちは、お子さんからサポートを求められた際に、どのように関わるのかということがポイントになるかと思います。
例えば、
- テストで50点取った。
- 早起きする目標を立てたが、3日で終わった。
- HRから登校する予定だったが、遅れてしまい1時間目の授業から出席した。
などの状況だった際、皆さんでしたらどのようにお声掛けされるでしょうか?
- 50点か・・・。惜しかったね。
- 早起きするんじゃなかったの? 3日しか続いてないじゃない。
- HRから出席するって言っていたでしょ。遅れちゃったじゃない。
などと、言いたくなるお気持ちもおありかも知れませんが、こちらの声かけはお子さんのモチベーションを下げてしまうだけで、残念ながら改善には向かいにくいかも知れません。
できなかった = 問題(できるようにならなくてはいけない)
かどうかを、大人側が決めてしまっているからです。
その事を、お子さん自身はどのように捉えているのかが、一番大切にされるべき基準です。
「苦手な教科だけど、50点取れた!やった!」
「自分にしては、3日続いたら大したもんだな。」
「HRは間に合わなかったけど、1時間目に間に合って良かったー!」
って思っているかも知れませんよね?
お子さん自身はどう思っているのかを一緒に確認して、次の一歩を踏み出しやすくしてあげることが、フィードバックする側の役割ではないでしょうか。
意識してみて頂けたら幸いです。
もし、「分かっているけど、つい言ってしまう。」という方は、是非カウンセラーにお話くださいね。
そのお気持ちについて、一緒に考えてみましょう。
今回も最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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