進学や進級は勉強に取り組むチャンスとなるのか?

こんにちは、不登校支援センター横浜支部の安則芳郎です。
小学生が中学校に進学したり、高校1年生が2年生に進級したりと、子どもたちが新しい環境に身を置く季節を迎えています。
多くの親御さんが(そしてお子さん自身も)無意識的に
「進学や進級が、勉強に取り組むチャンスになるのではないか?」という思いを抱えていたりします。
本日はこのテーマについて、私なりに思うことをお伝え出来ればと思いますので、最後までお読みいただければ幸いです。
結論

進学や進級は「新たに勉強に取り組むチャンスになりうるが、自動的になるわけではない」というのが私なりの答えです。
まず、チャンスになりやすい理論的背景についてご紹介していきましょう。
①リセット効果
心理学、行動科学においては「時間や時期の区切りが人の行動変容を促す」というリセット効果と呼ばれるものがあります。
進級や進学の他にも、例えば
- 新学期のタイミング
- 長期休暇明け
- 年が明ける(元日)
などは「新しい章の始まり」として捉えられやすく、
「今までと違う自分になろう」という思いが高まりやすくなる時期です。
このようなリセット効果から、劇的ではないまでも
気持ちに少し変化が生まれるお子さんは多くいらっしゃいます。
大人でもそうではないでしょうか?
ついこの前(といってすでに3~4か月経ってしまうのですが)
2025年から2026年になり、「今年は●●を頑張ってみるぞ」と
意気込んでいた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「一時的に」という側面もあるかと思いますが、こういった「時期を考慮したアプローチ」
というのも勉強への取り組みにあたって大切になるかもしれませんね。
②役割期待の変化
進学や進級という場面では、周囲からの、あるいは自分自身への期待にも変化が起こりやすいタイミングです。
どういうことかと言うと、
- 「高校生になったんだから」
- 「受験生だから」
- 「上級生になるし」
といったように、「自分が周囲から求められる役割に沿った行動をしよう」というアイデンティティーの再構築がなされるタイミングでもあります。
実際にカウンセリングをしていく中でも、例えば中学生までは不登校だった子が、
高校生になってからというもの、(単位の事などをとても気にするような子であったというのもありますが)学校に行き始める、そして学業に取り組み始めるというケースは珍しくありません。
このような思いは行き過ぎてしまうとプレッシャーになり、リスクもありますので注意が必要ですが、やはり役割期待の変化は起きやすい時期となります。
③環境の変化が習慣の変化をもたらす
勉強のやる気が出ない、続かない理由として、「意思が弱い」などの理由ではなく、
習慣が固定化されてしまっていることが挙げられるケースも多くあります。
しかし進学や進級のタイミングは
- 生活リズムが変わったり
- 担任の先生、クラスメイト(友人)が変わったり
- 時間割が変わったり
と、既存の習慣に変化がもたらされます。
これを機に、勉強の習慣を新しく組み込んでいくという「習慣の上書き保存」が起こりやすい時期とも言えます。
いかがでしょうか?こういった要因が重なり合って、勉強に向き合うようになることもありますので進学や進級は一つのチャンスと捉えられると思います。
それでも「チャンスにならない」場合もある

一方で、このタイミングがチャンスになりにくいケースもあります。
こういった時にカウンセリングも重要になってくるのですが、
例えば、
過去の経験を思いだした時に「うまく出来なかった自分」などがよぎり、「どうせ今回も無理だ…」とあきらめてしまったり、自分がどうなりたいか、どんな状態でいたいかなどがなかなか整理されなかったりすると、やはり取り組むにあたって難しさも出てくることでしょう。
そのような時は過去の整理を行う事や、仮目標でも良いのでどんな未来を描きたいかなどをサポートしながら勉強に向き合うことが大切になってくると思います。
私たちも第三者として親御さんの思い、お子さんの思い等をお聞きしながらカウンセリングを実施しておりますので、悩んだり迷ったりする際は共に考えてまいりましょう。
本日は以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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