学校に行けない理由が「分からない」と言う子どもへの対処法とは?


最近の不登校の主な理由とは?

「気力が無い」→どうやったらやる気を出せるか?
「不安がある」→何に不安があるのか?
など、原因と結果で考える方が多いと思います。 しかし、不登校支援センターに来られる子どものほとんどが上記の理由で来られますが、原因と結果でアプローチしたとしても解決しないことがほとんどです。「理由」を探れば探るほど、子ども自身は学校の話になると貝のように口を閉じてしまいます。
「無気力」や「不安」状態とは?

<無気力の場合>
言葉の意味としては「勉強や学校に関してやる気が出ない状態」と言えます。捉え方を変えると「勉強や学校に意味を持てない」とも言えますよね。つまり、勉強や学校に対してのモチベーションが持てない状態と言えます。
その状態の子どもに「どうやったらやる気が出せる?」と尋ねても、「やる気は出ないと思うけど、やる気を出す方法を探してみよう」と伝えているのと一緒です。この状態からのこの様な言葉掛けを続けると出口が見えない状態が続いてしまいます。<不安の場合>
言葉の意味としては「勉強や友人関係、学校に対して不安がある状態」と言えます。ただ、この原因を解消する為に話を進めた場合、不安要素が多ければ多いほど学校に戻る為の条件が多くなってしまいます。すると、時間をどれだけ費やせば良いのか分かりません。 その上で、不安になり易い子どもは不安を探すことを無意識に行う場合がある為、いくら問題を解決したとしても次の不安を自然と見付けてしまう傾向にあります。解決しては不安が新しく出てくるといたちごっこになりますし、不安を解消しても行けないと子ども自身も学校に行けないことが「分からない」になることは割と多くあります。
また、この様な子どもに「何が不安?」と聴いてしまうと、不安になることを探す手助けになることもあるので、発言の仕方に気を付ける必要があります。「無気力」や「不安」に対しての向き合い方とは?

「無気力」や「不安」状態の子どもは「周りが気になる(気にする)」や「周りが自分のことを見ている」と話す子どもが多く居ます。
実際にその子どもだけを見ている人は居ないですし、子ども自身も頭の片隅では理解しております。しかし、「気にする」ことで、不安になり、不安になることで自分の身を守ることが出来、その子どもにとっての安心感を得られる状態に繋げて居ると言えます。
その為、「気にしない」という言葉はその子どもにとっては「安心感を取りなさい」と言われていることと同等であり、余計に「出ない、出られない」と言った不安状態が続きます。 それでは、この様な子どもとの向き合い方はどの様にすれば良いでしょうか?それは“安心感を与える為の声掛けや振る舞い方”を心掛けることです。
安心感を与える為に必要なこと

不登校支援センターでは子どもの信頼関係をつくりながら、心を科学的に捉える為に心理検査も行っております。
「子どものことが“分からない”」と思う方は是非一度ご相談に来て頂ければと思います。 皆様のお越しを心よりお待ちしております。
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